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2007年 04月 11日
さて、本日はいよいよマデイラ・メーカー訪問、第一弾!
ジャスティーノ・エンリケス(Justino Henriques)を訪問する。 (Justinoは、「ジャスティーノ」「ジュスティーノ」「フスティーノ」??? ここでは日本語表記で一般的なジャスティーノにしました。) マデイラメーカーは、それほど大きなメーカーは多くないので、フンシャルの街中にあるところもあるのだが、今日訪問するところは、93年に工場を移築、拡大し、比較的大きくビジネスを行っているメーカーだ。 とは言っても、他のワインやシャンパーニュ、シェリーやポート等のように、ツアーがきちんとできているような所でないので、ビジターは我々のみ。 旅行前にアポイントを取った時に、どうやって工場まで行けばいいか聞いたところ、車で迎えに来てくれる大サービス。 まあ、普段訪問するのは仕事関係の人達だろうから、それが普通なのかも知れないけど、我々の様な、ただの観光客にまで車を出してくれるサービス精神に感激。 ということで、朝ホテルのロビーで待っていると、連絡通り「フアン」登場。 フアンは、ワインメーカーで醸造エンジニアということらしい。 しかも、従兄弟かなんかということで、ファミリーの一員でもある。 さて、訪問前にマデイラワインの作り方をご紹介。 とはいっても、種類により微妙に作り方が違うので、ザックリ説明する。 1:ブドウからワインを作る。 ↓ 2:アルコールを添加する。(ブドウから作ったアルコール。) 添加するタイミングは、辛口とか甘口で異なるが、添加後17%位になるようにするらしい。 ↓ 3:しばらく寝かせる。 ↓ 4:熟成 この熟成が、マデイラ・ワイン独特の方法で行われる。 もともと、イギリスとインドを往復したワインが、その気温などから独特の風味を得たものが 評判になり、人工的にそれを再現しようとしたのが現在のマデイラ・ワイン。 熟成法いろいろ ![]() ワインを家の中に置き、下の階で焚き火などをして部屋全体を温め熟成させる。(強引!) 後に、壁の中にパイプを巡らせ、中にお湯を通すという方式にもなったらしいが、これはなかなか時間がかかったらしい。 ![]() 部屋を暖めるより、ワインそのものを温めた方が良いんじゃないか?ということで、樽の中に温水パイプを通して熟成させる。 50℃以下の温水を流すそうで、この温度があまり高いと、焦げ臭くなったりするそうだ。 この方法は、現在普及品を作るのに使うらしい。 ![]() 長期熟成をするようなものは、この方法をとる。 単に、部屋の中に置いておき、太陽のエネルギーで温め熟成させる。 とはいっても、強制的に太陽に当てるわけではなく、空調のない倉庫に置いておくというのが実際。 これは相当熟成に時間がかかる。 ちなみに、「カンテイロ」というのは、ワイン樽の下に転がらないように履かせてある台のことらしい。 ![]() 工場入り口。外見上、全く何の工場か判らない。 ![]() 割合に大きなメーカなのだが、こぢんまりしたものだ。 ![]() 取ってきたブドウを洗って、潰すところらしい。 (説明しているのが、今日案内してくれている「フアン」) ![]() ステンレスの10mくらいあるタンクが、いくつもあった。 ![]() 小学生の頃に行った、キッコーマンの醤油工場を思い出した。(笑) ![]() 特定品種のマデイラを作るのに使うのかも。 ![]() 少なくとも3ヶ月はお湯を通しておくと決められていて、その後ゆっくりさましてゆき製品化する。 ![]() ![]() よくテレビで目にするビール工場のように、目にも留まらぬ早さでビンが流れていくラインとは違った。 正直、そんなにたくさん作るわけでもないので、1ラインだし、稼働もしていなかった。 いざ動かし始めたら、割と早く詰め終わってしまいそうだ。 以前、シャンパーニュのクリュグ(Krug)を見学したことがあるのだが、あのクリュグでも同じような規模の(あるいはもう少し小さい)瓶詰め工場だったので、よほど大きなワインメーカーでない限りこんなものなのだろう。 ![]() 工場を新しくしたので、普通の倉庫然としているのだが、こちらはカンテイロ方式で長期熟成させているロマンティックなマデイラ達だ。 (樽の一番下にある木の台が「カンテイロ」) ![]() 随分年季の入ったタンクなので、昔工場のあったところから持ってきたんだと思うが、バラして運んだのかな? ![]() ![]() ![]() これから何十年も寝かせられるのだろう。 ![]() ![]() 日本から持参の「招き猫」「日本酒」「豆源の豆」という、特に関連性のないお土産をお礼に渡す。 いつも、こういうお土産として、何を持ってゆくか考えるのだが、今ひとつ良いアイデアが浮かばない。 何か良いアイデアは無いだろうか? ![]() 向こうの棚に、ズラリとマデイラが並んでいるが、どれを飲ませて貰えるのかな〜。 ということで、まず3種類。 ![]() ワインを吐き出すものも用意してくれたのだが、酒飲みの悲しい性、もったいなくて吐き出せず、グラスが足らなくなって仕方なく捨てる始末。 ![]() 並んでいるボトルすべて、それぞれ種類が違い、すべてを試飲。 普通のワインならいざ知らず、多分この先一生、一度にこんなにたくさんの種類のマデイラを飲む事は無いように思う・・・。 ありがとう!フアン。 ![]() フアンは、吐き出しているので、大したこと無いだろうが、我々はみんな飲んでいるので、結構良い気分。(笑) ![]() ![]() 帰りもホテルまで送ってもらったのだが、途中フンシャルの見える崖の上に案内してくれた。 ガイドに出ている所なら行く事もあるが、こうした地元の絶景ポイントは、こうしてつれてきて貰わないと、そうは見られないだろう。 ![]() 代わりに、古いマデイラでも買おうと思ったのだが、工場では売っていないようで、卸しているところを紹介してくれた。 オマケに、こんなお土産まで貰ってしまい、本当に感謝・感謝。 残念ながら我々はインポーターでもなく、ただのワイン・ラバーなので、あまり恩返しができない。 せめてマデイラ・ワインを知らない人に、その魅力を伝える事を心に誓ってフアンに別れを告げた。 ▲
by marmitako
| 2007-04-11 22:36
| ├ ヨーロッパ
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