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2009年 07月 09日
![]() この宿へは、ここに泊まるのを目的にやって来た。 Pousada Santa Maria do Bouro / Pousada de Amares Mosteiro Santa Maria do Bouro, 4720-633 Amares (Minho) ポウサーダ サンタ・マリア・ド・ボウロ (ポウサーダ アマレス) もともとは、女子修道院だったこの建物。 エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ (Eduardo Souto de Moura)により、 1987から1997にかけ改修され、ポウサーダ(ホテル)として蘇った。 ポルトガルの建築家というと、アルバロ・シザがなんと言っても有名だが、ソウト・デ・モウラもかなりの大物だ。 ただ、作品がポルトを中心にポルトガルにしかない為、日本においてはあまり有名とは言い難い。 かく言う私も、ご多分に漏れず全く知らなかったのだが、フランスに住む建築家の友人が「一番好きだ」と言って、この建築を薦めてくれた。 ずっと、いつか行けたら良いなと思っていたのだが、今回の旅のスケジューリングで、「行けるのでは?」と言う事になり、こうして訪れる事が出来た訳だ。 私自身、旅の準備段階でもあまり資料が無かったので、写真中心に資料的側面に重きを置いてお届けしよう。 第1回目の今回は、部屋を中心に紹介。 ![]() これがエントランス。教会横の修道院入り口が、そのまま利用されているので素っ気ない。 ポウサーダのマーク インターフォン。この建物のもとからある雰囲気を壊す事が無い様に、極めて素っ気ない感じでこうしたものが取り付けてある。 最近のこうしたリノベーション建築だと、古い建築+ハイテクといった取り合わせもよく見るが、決してそうした色気は出さない。 ページ初めの写真にある様に、ポウサーダのネームプレートもそうした文法に従って、(錆びた)鉄のタイポが石壁に取り付けてあるという極めて控えめな、しかしセンスあるものになっている。 ![]() いよいよ、中に入ってみる。![]() 大きなガラスの扉の真ん中に磨りガラス風にした印が、客人を待ち受ける。 エントランス・ロビーにあるエレベーター。ガラス×金属の組み合わせが、無骨と繊細の両方のバランスを保っている。 こんなの自分の家につけたいな〜と思ったが、そもそもその家が無かった・・・。 このエレベーターの反対側に、フロントがあるのだが、こじんまりとした小さなオフィスと言った雰囲気。 エレベーターで、2階へ。いちいち、こうした金属の使い方に痺れる。 ここは、普通?![]() (↑クリック拡大。エレベーターは、真ん中の四角い穴部分。) 単に質素と言うのとも違う、ゆったりとシンプルな空間。 我々の泊まる部屋がある左の通路に進んでみよう。 ![]() 空間的に余裕があり、飾るものも少ないこの廊下には、必然的に「祈り」の雰囲気が漂っている。 しかも、その祈りは、どこか東洋的な雰囲気も含んだものだ。 こうした廊下が、ずっと続く。廊下に貼ってある板の幅が広く、こうしたデザインの要素もこの場所の雰囲気を特別にしている。 ![]() 部屋番号は足下の証明に。![]() さて、部屋に入ってみよう。 今回、我々が泊まったのは、224号室。 LUXE DOUBLE ROOMという、広めの部屋だ。 一泊168ユーロで、ちょっと高めだが、ここでケチっても仕方が無いので、ドンといってみた。(大袈裟?) ここは、リビング・ルーム。 天井が高いので、空間的にはゆったりしている。 そして、石造りの窓にシンプルに四角いガラスが嵌め込まれ、飾り気の無い雰囲気。 インテリアデザインは、たぶんソウト・デ・モウラではないのだろう。壁にこんな飾り(?)が。 開けると、冷蔵庫が埋め込まれていた。この部屋、あらゆるものがこうして収まってしまう様になっている。 デスクの引き出しも、横方向に引き出され、閉めるとその存在が判らなくなる。![]() 奥に進むと、バスルームとベッドルームを繋げる廊下に大きなガラスの窓がある。 大きな窓で、重さも100キロオーバーあるんじゃないかと思う。 この窓、開け放つ事が出来、とても気持ちがよい。 これだけで、ちょっとリッチな気分に浸れる。 この窓枠、完全にオーダーメイドらしく、こうした手作りの(?)取っ手が付いていた。 そして、素材がブロンズだろうか?重厚な金属の設えになっている。 普通、アルミ素材で作ってしまいそうな部分だが、こだわりの素材選択。 オーダーメイドなのは勿論だが、ほとんどクラフトの世界。 いったいこの窓枠だけで、いくらかかっているのか?(金額的に) そして、普段は隠れているが、石に溝が彫ってあって、そこをスクリーンが電動で降りてくる様になっている。YouTubeで、ご覧いただこう。 ![]() 「窓開けたら、エアコン消せよ。」というのを、「AIR COND OFF」と書くだけで理解させてしまう。 しかも、窓にこっそり書いてある。 いちいち、ディテールに痺れっぱなし。 ![]() ![]() 白い大理石張りのシンプルな造り。 左上に少し見えているが、天窓があり磨りガラス越しに日が入ってくる。 実はこの建物の天井は、土になっていて雑草が生えたままだ。 かつて、朽ち落ちてていた修道院の形をそのまま引き継ぎ、外見からは屋根が付いていない形になっているのだ。 ![]() これを見ていただきたい。 これは、バスルームのドア部分だが、こんなに、こだわりの建築なのに、このペンキの塗り方。 ヨーロッパには、ペンキ職人と言うものが存在しないのだろうか? ここに限らず、ヨーロッパでは、すばらしい建築であっても大概ペンキ塗りはこんな感じが多い。 これなら、私の方がずっと上手い。 そもそも「マスキング」という概念が無いのではないだろうかといつも思っている。 ![]() (↑クリック拡大) こちらも、足下まである窓が気持ち良い。 ちなみに、鍵はこんな木の球のキーホルダー付き。例によって、パノラマで見ていただこう。 (スティッチ(繋ぎ)が、荒いのはご愛嬌ということで。) ![]() ![]() ![]() ![]() 最後に、 ![]() 今回泊まったのは、LUXE Double roomだったのだが、最初間違えて、普通のダブルルームに案内された。 すかさず、撮影したのがこちら。 スタンダードルームは、かなり狭めの部屋で、「LUXE」の多分1/3くらいの広さではないかと思う。 ところが、お値段は+30ユーロくらいの差だったと思うので、ココに泊まる機会のある方は、強く「LUXE」というクラスの部屋を予約される事をお薦めする。 ![]() 明らかに狭い。 絶対、大きい部屋の方が良いと思う。 次回は、部屋を出て、ホテル内を散策してみよう。 ![]() by marmitako | 2009-07-09 00:04 | ├ ヨーロッパ
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